移住者インタビュー 櫻井勇三さん

移住者インタビュー 櫻井勇三さん

地域おこし協力隊 地域おこし協力隊
移住者
2021年10月22日

2019年に裏磐梯に移住された「蕎麦打ち歴25年」全麺協そば打ち段位三段をもつ 櫻井勇三さんに話を伺いました。

■移住までのいきさつを教えてください。

栃木県足利市の出身で、自然に囲まれた渡良瀬川の川の音を聞きながら育った。

東京で仕事をしていた時、「そんな同じような環境の場所はあるかな?」と大和リゾートの知人に話したのがきっかけでした。「1件だけありましたよ」って持ってきたのが、今の住まい。「でもお金ないから」って言ったら、「ローンが通りました」って、それでなんとなく断れなくなってしまって・・・

それから、有楽町の「ふるさと回帰支援センター*1」へ足繁く通い、現地の情報や村の移住者向け支援策などを尋ねながら、移住する計画を立てていくことになったのです。

実は裏磐梯は何となく知っている程度で、物件を紹介されて初めて来ました。「窓から見える大自然の景観と小川のせせらぎを聞きながら、好きなそばが打てる。」と思い、一度で気に入りました。

■移住しての生活はいかがですか

当初は、東京で事業を行っていたので、すぐにこちらに来ることはできず、週末や、空いた時間があればこちらに来るような2拠点生活からスタートしました。蕎麦打ちが趣味なので、こちらに蕎麦打ち専用の小屋(裏磐梯蕎麦道研究所)をつくり、地域の人たちに振舞ったり、草刈り、薪割り、ご近所の手伝い、グランドゴルフなどにも参加して、徐々にこちらの方々になじんでいく感じでした。皆さん本当に優しく、たいへん親切で、「会津の三泣き*2」という言葉があると聞いていましたが、泣くどころか、おかげさまで最初から笑顔が絶えない生活を送れています。そして昨年、会社を後輩に引き継ぎ、株式などもすべて整理してこちらに完全移住しました。

■本格的に定住して、四季を通じての暮らしはいかがですか?

やはり、冬の生活には不安がありました。冬に湯沸かし器が壊れた時、業者へ連絡したら修理は来春になるって言われて、仕方なく2日間かけて自分で直したり、下水ポンプが故障したときは、故障原因と修理方法を自ら教えて修理をお願いしたりと、都会とは違う対応に戸惑うこともありました。しかしながら、2拠点生活をして徐々にこちらに慣れていったのが良かったのか、今では、困ったときでも地域の人に相談したり、助けていただきながら、生活を送れています。都心では味わえない地域の方々との交流は、想像以上の温かさで驚くことがあります。

■今後について

蕎麦打ちの趣味は25年になります。いままで、蕎麦打ちの趣味をいかしていろいろなとこで蕎麦を振舞ってきました。震災の時は宮城県気仙沼、福島県双葉、また、都内のイベントなどにも参加したり、蕎麦を通じていろいろなネットワークや人間関係を築くことができ、たくさんの「蕎麦ファン」もできました。

「またあの蕎麦が食べたい」といって、こちらに訪ねてきていただける方も多く、新蕎麦の時期などは、おかげさまで忙しい日々を送っています。

これからも、蕎麦を通じて、地域の皆さんに貢献していきたいという思いがあります。できれば「子ども食堂」や「福祉施設」など運営もやってみたいと考えています。

また、こちらに来て地域の歴史にも興味がわき、柳津町の観光大使になったりと、大自然に囲まれた環境にいると、いろいろなことにチャレンジしていきたいという思いが尽きません。

■これから移住を考える方へのアドバイスを

地域のいろいろな方とコミュニケーションをとることが大事だと思います。私は、自治会に積極的に参加しています。自治会の活動は、都心とは違いいろいろな活動が定期的にあります。雪深く自然に囲まれた地域は、一人で生活するには厳しい環境だと思います。こちらの方は温かい方ばかりです。

■裏磐梯蕎麦道研究所からのお知らせ

私が主宰する「裏磐梯蕎麦道研究所」では、蕎麦打ちに興味のある方、習いたい方、食べたい方を募っています。どうぞお気軽にご連絡ください。

連絡先 櫻井 勇三 メール:yrre_sakurai2007@yahoo.co.jp

*1 ふるさと回帰支援センター

認定NPO法人ふるさと回帰支援センターは、全国45道府県の地域情報をそろえ、地方移住や田舎暮らしをしたいみなさんをサポートする移住相談センターです。

https://www.furusatokaiki.net/

*2 会津の三泣き

最初は、なじめずに泣く。そのうちに情の厚さに、温かさに泣かされる。そして、最後は別れのつらさに泣く。

Mr Sakurai1407.jpgMr Sakurai1415.jpgIMG_1292 桜井さん.jpg

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福島県北塩原村移住ポータル「きたしおばらぐらし」は、 福島県会津地方の北に位置する「北塩原村」の魅力を、 余すことなくお伝えします。 しかしながら、百聞は一見にしかず。 興味をお持ち頂いたらまずは北塩原村へお越しください。 四季折々の自然があなたをお出迎えします。