移住者インタビュー BANDAI LAKESIDE GUESTHOUSE 金光弦太さん

移住者インタビュー BANDAI LAKESIDE GUESTHOUSE 金光弦太さん

地域おこし協力隊 地域おこし協力隊
移住者
2021年7月15日

■移住までのいきさつは?

20代の頃、「漠然と都会を出たい」との思いを抱きながら東京で働いていた時、職場の先輩が教えてくれた裏磐梯に、ふらっと遊びにいったのがきっかけです。

ちょうど、晩秋の頃で、紅葉の美しさ、森と湖の豊かさ、木々と水辺の風景、に一瞬で魅了され「ここだ!」と直感。翌春には会社を辞めて、住まいも決めずに裏磐梯に来ました。

遅い昼食をとった食堂で「どこか泊めていただけませんか?」と尋ねたら、すぐにどこかに連絡していただけてペンションを紹介いただきました。いわきから来たオーナー夫妻が営むペンションで、温かく受け入れていただき、そのまま下宿させていただくようになりました。

そして新潟から来たオーナー夫妻が営むキャンプ場のアルバイト等をしながらこちらの生活がスタートしました。

■移住してからの仕事はいかがでしたか?

冬に入る前、下宿先のペンションを閉めることになり、全寮制の裏磐梯グランデコ東急ホテルに就職することになりました。リゾートであるグランデコでは、ホテル業務全般、ガイド、スキー場、海外営業などたくさんの経験を積むことができました。

その後、以前から懇意にして頂いていた近所の社長から所有しているペンションの1棟を買わないかという話をいただき、2016年に「BANDAI LAKESIDE GUESTHOUSE」として開業することになりました。

現在は、東急ホテルにいたころの経験や若いころの海外生活の経験を活かして、インバウンド需要にも応えられる宿運営を営んでおります。

■住まい探しは

現在、住んでいる家は、当初、郡山で会社経営をしている社長の別荘だったのですが、見つけたときはあまり使われていなかった様子で藪に囲まれた家でした。

ただすごく気になっていて、不動産会社の知人に協力いただき法務局で登記簿を取り寄せオーナーを探し、手紙を出したのが始まりでした。ところが何度だしても返事をもらえず、電話をしても出てもらえず、秘書の方に事情を説明したりしたのですが…と、あきらめかけていた時に、郡山の不動産会社から連絡がはいり、その後の交渉で賃貸させていただくことになりました。

そして寮を出て自活生活がスタート、その後、購入させて頂き今に至っています。

■移住して、四季を通じての暮らしはいかがですか?

当初はホテルの寮生活でしたので、夏も冬も冷暖房完備な施設で、暮らしぶりに困ることもなく、草刈も除雪作業もすることない生活でした(笑)。

寮をでて、別荘に住むようになってから、本格的にこちらの暮らしを体験するようになるわけですが、それまでもこちらの暮らしは段階を踏んで経験していたので、戸惑いはありませんでした。

しかしマイナス15℃にもなる冬の生活は想像以上で、家から駐車場までの距離が長く除雪されていない道を朝晩スノーシューで歩いて通勤したり、灯油や重い荷物を運ぶのが大変だったり、水道が凍結したときは、故障個所が雪でわからず、ひと冬水道が使えない暮らしを余儀なくされたりと、はじめは苦労もありました。

雪を沸かして水を確保したり、そりを使って荷物を運んだり、凍結しないように水道管を加工したりと、知恵と工夫で生活も快適になっていきました。

■これからの目標をきかせてください。

コロナ禍で旅館業界は大変な時期を迎えています。「BANDAI LAKESIDE GUESTHOUSE」もなんとかこの状況を乗り切りながら、今まで培ってきた経験や、この地域のポテンシャルを活かした新たなツアー企画やイベントなどを提案、提供しながら、今まで以上の希望をもって、お客様をお迎えしたいと考えています。

■これから移住を考えている方へ

私は、この地域の人々の出会いの中で、たくさんの協力や支援をいただきながら、幸運にも今に至っています。今まで出会った方にはたいへん感謝しています。ですが感謝できる人に出会えることは、そこに自らが起こした行動があったということです。

移住を考えている特に若い人たちへ、失敗しても取り返せる時間があり、体力があるうちに、ぜひ行動を起こしてほしいと願っています。

 

BANDAI LAKESIDE GUESTHOUSE

CK9C8943.JPG磐梯山を望むゲストハウスです

地域おこし協力隊
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